2016.12.21
ごあいさつ
本日、世界へ届ける広島発のPeaceブランド「EARTH Hiroshima」(アース ヒロシマ)を立ち上げました。
広島の製造業とクリエイターが連携し、平和への願いを込めたグッズを創って世界に届けます。
思い起こせば、20年ほど前。
8月6日という特別な日に、仕事で平和祈念公園を訪れた折、この思いは生まれました。
被爆二世でありながら、広島平和記念日にここへ来たのは、正直、このときがはじめてでした。
早朝から公園に立ち込める線香の匂い。黒い服に身を包み祈りを捧げる人々。
そこに一歩足を踏み入れた途端、身がビーンと引き締まり、体中で感じた緊張感。
しかし、公園を一歩出た途端、そこにはいつもと変わらぬまちの喧噪が。
何事もなかったかのように、足早に通りを歩く人、ショッピングを楽しむ人、仲間とじゃれ合う若者たち・・・。
その間には、見えない線があるようでした。その両方の気持ちがわかる気がしました。
その線の上に立って、両方を眺めている自分がそこにいました。
「いつかこの線の間を橋渡しすることができれば」
それがどんなカタチになるのか、当時は想像もできませんでしたが、以来、いつも私の心の中にはその思いがありました。
一瞬で世界を平和に変えることはできないけれど、できることからカタチにしよう。
そう心に決め、仕事の中で、目の前の ”あったらいいな” をカタチにし続けて15年。
その中で、たくさんの優秀なクリエイターに出会逢いました。素晴らしい技術を持った製造業とのご縁もつながりました。
20年前のあの思いと、15年間、仕事の中でコツコツ積み上げてきたことが、今やっとつながり、広島の新しいブランドというカタチで実現しました。
まだまだ一歩を踏み出したばかりで、アイテムにも限りがありますが、今後は連携企業もクリエイターも一気に増やし、商品化に加速をつけ、一日も早く、誰もが知る広島発のPeaceブランドに育つよう邁進いたします。
そして、世界に通ずるPeaceブランドとして、一人でも多くの人が笑顔になれるよう、この活動を社会に活かします。
まずは、その一歩が踏み出せたことに感動し感謝いたしております。
ご協力いただいた全ての皆さまに、心よりお礼申し上げます。
誠にありがとうございます。
株式会社ソアラサービス 代表取締役社長
牛来 千鶴